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医療法人 誠志会 砥部病院

砥部病院
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令和5年

2023/02/01

 1月15日吉日 当院管理栄養士 児嶋茉梨(旧姓鵜久森)さんの結婚式に招待され、行って参りました。久しぶりの、心温まる、楽しい結婚式でした。
 新郎の亮介さんは、東京農業大学応援団出身、副団長を務めた方で、声は大きく、ハキハキとして、近年稀に見る好青年でした。入場の時から、場が和むような雰囲気の持ち主で、私は一目惚れしました。
 その亮介さんが、式の開始にあたり、謝辞を述べられました。その時、書いているものを読み上げようとしたのですが、会場から「カンペ、カンペ」と野次が飛びました。
 主賓の祝辞が始まり、新郎側から、日本農業新聞中国四国支所長富家一郎さんが、カンペなしで、「仕事よりも、何よりも、家庭を大切にしてください」と述べられました。
 私は祝辞を原稿にして、胸ポケットにいれていましたが、東京農業大学応援団の「カンペ」コールを恐れて、それを読むことができず、タジタジとなってしまいまいた。 
 茉梨さんに伝えたかったことは、“I just realise that those tiny little things were full of happiness.”「何でもないようなことが、幸せだったと思う」ということでした。
 ハーバード大学の学生に、タル・ベンシャハー教授が、感謝すべきことを毎日5つずつ書いてくるよう宿題に出した話をしました。最初、学生はこの簡単な課題を喜んでいましたが、だんだんと思いつかなくなり、感謝すべきことを探すようになりました。
 この探すと言う行為は、今まで「あたりまえ」と思って見過ごしていた、「本当はありがたいこと」に気づくという行為だったのです。
 私たちは、もっと多くのお金、もっと多くの時間があれば幸せになれるのに、と思うのではなく、すでに手にしているもの、日常生活の中で、絶えず生じては、すぐに消えていく、さまざまな瞬間を捉えて、注意を向け、深く味合う必要があります。
 ささやかな喜びの瞬間ほど、見逃しやすく、過ぎやすく、取り返しのつかないものはありません。幸福とは、「ここより他の場所」に夢見るものではなく、自分の周囲に見出すもの、すなわち、「他よりここの場所」に発見するものなのです、と述べました。
 自分は子育ての喜びを本当に味わい尽くしただろうかと反省した時、妻に「子供たちが小さかったあの頃に戻りたいね」と言いました。妻は「私は結婚する前に帰りたい」と言ったのです。こうならないよう、末長くお幸せに、と締めくくりました。
 東京農業大学応援団の名物大根踊りで使った大根は、家で大根おろしにして、妻と一緒に、美味しくいただきました。

 令和5年1月24日

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