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医療法人 誠志会 砥部病院

砥部病院
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令和2年

2020/09/07
令和2年No.8 新型コロナウィルスの恐ろしさについて

 令和2年8月22日(土)、ネストホテルにおいて、新型コロナウィルスの集団感染が発生した牧病院の牧徳彦院長先生が講演されました。
 5月11日介護職員の一人が体調不良を訴え、翌12日PCR検査において新型コロナウィルスが陽性と判断され、その後、職員11名、患者19名、濃厚接触者等4名の計34名の集団感染を生じました。
 私が「恐ろしい」と感じたのは、PCR検査で陽性だった職員のほとんどが、無症状だったということです。無症状者から患者に感染したのです。
 現在、砥部病院では、発熱、体調だけで職員の体調管理をしていますが、自分が健康と思っている人の中にも、感染者がいる可能性があるということです。知らず知らずのうちに、新型コロナウィルスが病院内に持ち込まれている可能性があります。
 院内感染を防ぐためには、自分が新型コロナウィルスを持っていると考え、ウィルスを絶対に患者さんにうつさない対策を、一人一人が取ることです。一番重要なことは「一行為一手洗い」、すなはち「ワン動作、ワンプッシュ」。患者さんに触れる前にワンプッシュして、アルコールまたは次亜塩素酸水で手指消毒、患者さんに触った後に、またワンプッシュして、アルコールまたは次亜塩素酸水で手指消毒、患者さんに触れる前にワンプッシュして、アルコールまたは次亜塩素酸水で手指消毒、患者さんに触った後に、またワンプッシュして手指消毒を徹底することが肝要です。
 牧先生は今回の新型コロナウィルス感染症の院内感染において、サーベイランス(監視)が最も重要だったと言っています。やっているつもりができてなかったと。
 サーベイランスは、職員の症状の把握や感染の広がりなど、様々な場面で使われる言葉ですが、「ワン動作、ワンプッシュ」が、一人一人できているかどうか、サーベイランス(監視)を各病棟の師長にお願いしたい。個別に誰ができていて、誰ができていないのかをチェック、全員ができるように徹底してください。
 牧先生の体験談は、壮絶なものでした。クラスター発生直後から、牧病院への苦情の電話が、1日1,000件を超えてかかってきた話。PCR検査陰性で通常業務可能者の過酷な時間外労働。家族への感染不安から、職員が家に帰らず車中泊をしていた話。職員の親までも、入院を拒否された話。リネンの収集が停止、医療廃棄物の収集が停止、給食が停止した話。今もタクシーに乗車を拒否されている話など、牧病院、牧病院の職員及びその家族の置かれていた過酷な状況が生々しく語られました。
 このような状況を回避するために、「ワン動作、ワンプッシュ」をお願いします。

 令和2年8月24日

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