医療法人 誠志会 砥部病院

砥部病院
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平成30年度

2018/07/26
平成30年 No.6

 豪雨において砥部川が氾濫した場合、地下は瞬く間に水没する。ある医療記事によれば、土嚢ではCT室、MRI室を水害から守れない。CT、MRI室には完全防水の扉を完備するしかないと書いてある。速やかにご検討いただきたい。(事務長さんお願いします)
 十八史略に「曲突(きょくとつ)薪を移すは恩沢(おんたく)無く、焦頭爛額(しょうとうらんがく)上客となすや」とある。
 ある旅人が大金持ちの家の前を通り過ぎようとした時、その家のかまどの火が燃え盛り、煙突からは火の粉がたくさん出てかやぶき屋根にかかっているのを見た。「これは危ない。火事になる」旅人は、家の主人に忠告した。「煙突は、かやぶき屋根とは反対の方向に曲げ、近くにある薪も引火しないよう煙突から離しておいたほうがいいですよ」(突(煙突)を曲げて薪を徙(うつ)すべし)これに対し家の主人は「うるさい。よそ者は余計なことを言うな」と言ったきり相手にもしなかった。貴重な助言をもらったにもかかわらず、何の褒美もやらなかった。(恩沢無し)
 次の日、煙突から噴き出た火の粉が、母屋の屋根と薪に燃え移り大火事になった。そこに通りかかったのが、昨日とはまた別の旅人である。この旅人は消火活動に飛び入り参加し、頭を焦がし額をただれさせながら(焦頭爛額しょうとうらんがく)火を消し止めることに貢献した。家は燃えてしまったが、主人はたいそう喜んで、牛をさばき、酒を飲ませて、この旅人をもてなした(燋(焦)頭爛額を上客となす)
 その主人の感謝の酒宴に異議を唱えた者がいた。「先に親切な通行人の忠告を聞いていたら、火事は起こらず、牛や酒を費やすこともなかったのではないか」
 本当に評価されるべきは、最初に火事を予見し、煙突を曲げ、薪を移して、火事を予防するように進言した旅人である。
 「砥部病院の医療安全は何ごとにも優先する」の要諦は、レポートを集め「今そこにある危機」を回避することにある。予防に勝る医療安全は無いのである。
 私は5年前に後縦靭帯骨化症と診断された。脊柱管はかなり狭窄しており、しびれは拡大傾向にある。軽微な外力で四肢麻痺になる可能性がある。誰に手術してもらうか迷っている時、三井記念病院の星地亜都司先生に出会った。現在、高橋君をはじめ皆さんのおかげで、地域包括ケア病棟を核に順調な病院経営ができていることもあり、私の「今ここにある危機」を避けるため頚椎の手術を決断した。8月1日に手術、約2週間の入院、数日間は病院の近くで療養する。
 お見舞い不要、メール不要。お手紙ください。留守中いろいろとご迷惑をおかけしますが、諸先生方ならびに職員のみなさま、よろしくお願いします。

 平成30年7月24日

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