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医療法人 誠志会 砥部病院

砥部病院
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名誉院長の麻生だより

2017/05/08
平成29年 No.4 有言実行舟見の書

 今年の春、准看護師の試験に合格した舟見和浩君(仮名)は、先日の昼礼において名言を残した。
 「インフルエンザの予防法は簡単なことであるが、自分がインフルエンザにかからないでいることは難しい」
 この3日後、舟見君はインフルエンザに罹患し病院を早退した。まさに有言実行の士である。
 インフルエンザウィルスの主な感染経路には2つある。飛沫感染と接触感染である。
 飛沫感染とは、感染者のくしゃみや咳、唾液などが飛沫(しぶき)と一緒にウィルスが放出され、他の人がそのウィルスを口や鼻から吸い込んで感染する経路である。
 接触感染は感染者がくしゃみや咳を手で押さえ、その手で周りのものに触れて、ウィルスが付く。他の人がその物に触って、ウィルスが手に付着し、その手で自分の口や鼻を触って粘膜から感染する経路をいう。

 インフルエンザの予防法は簡単なことである。
1)インフルエンザの流行している時には人混みを避ける
2)手洗い、うがいを頻回にする
3)睡眠時間をしっかりとり、自分の免疫力を下げない
 ということに尽きるのである。

 それでは何故、自分がインフルエンザにかからないでいることは難しいのだろうか? そのヒントが先日の接遇マナー研修にあった。
 「接遇マナーは、理解するのではなく身につけるもの」と教えられた。「知っている」と「出来る」とは違う。また「出来る」と「出来ている」とは全く違うのである。
 インフルエンザの予防もしかり。私たちの意識すべきことが、無意識に「出来ている」となるまで、予防法の習慣を身につけなければならないことを、舟見君は身をもって私たちに教えてくれた。
 今回名言を残した舟見君(86kg)のますますの成長を期待している。

 平成29年4月24日

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