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医療法人 誠志会 砥部病院

砥部病院
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名誉院長の麻生だより

2015/09/01

 先日「第65回社会を明るくする運動松前町大会」に出席、「高齢者の犯罪と認知症について」という演題で講演してきました。
 社会を明るくする運動とは、「すべての国民が、犯罪や非行の防止と罪を犯した人たちの更生について理解を深め、それぞれの立場において力を合わせ、犯罪のない地域社会を築こうとする全国的な運動」のことをいいます。
 白石勝也松前町長の「暑くてムシャクシャしますが、今日はムシャクシャしてはいけない日です」というあいさつに始まりました。住田省三愛媛県議会議員は「秋田、福井が全国テストで好成績をおさめている理由は、学校や地域との連携を大事にしていることです」と述べました。岸田文昭伊予警察署長は「犯罪の6割は再犯。罪をつぐなった人が、スムースに社会復帰できる環境を作らなければなりません」と言いました。
 続いて中学生3人の作文発表がありました。笑顔やあいさつの意味、職場体験にかける意気込みを中学生の立場から聞くことができました。
 ここまで聞いて初めて今日の会の趣旨が理解でき、講演内容を変更することにしました。
 最初に松前町の将来像「水きらめき、笑顔あふれるライフタウン・まさき」について、町の政治が良くなって笑顔をあふれさせようと思ったら大間違いです。笑顔が先です。笑顔でいるから楽しくなるのです。脳科学者の実験結果を示しながら、町をあげて、まず、笑顔の練習から入るようにと提言しました。
 次に、認知症の人が切り売りのスイカをスーパーで食べて、警察に連行された話をしました。この人は連行の後、外出することを極度に恐れるようになりました。今後このような例は増加すると思われ、認知症に対する周囲の理解が肝要であることを話しました。
 最後に高齢者の運転について、65歳以上の運転免許保有者が1600万人、15%の240万人の認知症ドライバーがいることを伝え、防御運転に徹しなければならないことを伝えました。
 講演しながら、更生を見守る社会の構築と認知症になっても安心して住み続けられる町つくりは同じであることに気がつきました。
 偏見を取り去り、人間的関わり合いを大切にして、最後の拠り所を用意して孤立化を防ぐということだと思いました。
平成27年7月24日

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