医療法人 誠志会 砥部病院

砥部病院
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平成30年度

2018/07/17
平成30年 No.2

 人間には4つの部分がある。一つ目は、自分も知っていて他人も知っている部分、二つ目は、自分は知っているが他人は知らないという部分、三つ目は、自分は知らないが他人は知っている部分、そして最後四つ目は、自分も他人も知らない部分である。この最後の自分も他人も知らない未知の部分があるから、人生は楽しい。私たちは無限の可能性を秘めているのである。
 上甲正典監督が初めて宇和島東高校野球部で指揮を取った時、部員の前で「甲子園に行くぞ」と言った。部員は誰もが「甲子園になんか行けるはずがない」と、監督の言葉に本気になる者はいなかったという。
 それから猛練習が始まった。県大会でいいところまで行くのだが、決勝戦で松山商業に負けるという時が続いた。上甲監督の親友片桐さんが監督に言った。「上甲よ、あと半歩じゃ」。
 この直後、宇和島東高校野球部は甲子園に初出場し、あろうことか初優勝を飾った。上甲監督に初めて出会った時、監督が「人間は自分の殻を破らなければならない」と言ったことを今でも覚えている。
 未知の自分に出会うためには、自分の殻を破らなければならない。坂村真民先生は「本気」という詩を書いている。「本気になると 世界が変わってくる 自分が変わってくる 変わってこなかったら まだ本気になってない証拠だ 本気な恋 本気な仕事 ああ 人間一度 こいつを つかまんことには」
 「世界が変わる、自分が変わる」ということが、自分の殻を破ることであり、未知なる自分に出会うことにつながる。本気な恋をした時、自分にはこんなに人を愛することのできる力があったのだと気づく。本気な仕事をして初めて自分の能力を開花させることができるのである。
 早期回診は私の本気の証であり、私のカルテを読んで反応して本気で仕事をしてくださる皆さんに感謝している。看護学校も私の試験で砥部病院の職員が41点、47点であったことより本気になった。平成18年から去年までの試験問題すべてを正しい文章に直した「正文集」を作った。今年、准看護師試験の解剖生理は36文章のうち、1つを除きすべてが、この「正文集」に載っていた。
 「努力をすれば必ず報われるとは限らないが、成功している人たちは必ず努力をしている」。けだし(確かに)名言である。今年の准看護師科67期生43名のうち、8名が砥部病院の職員である。講義の日、私は朝3時から授業の予習をして、5時半から8時までの回診を終えてから行くので、本気で講義を受けること。

 平成30年3月24日

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