医療法人 誠志会 砥部病院

砥部病院
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平成27年度

2016/03/23
H27 No.9

                        片思い

 あの日、私は自分が死ぬと思いました。朝から動悸がします。モニター心電図では上室性の期外収縮が頻発しています。発作性上室性頻拍(PSVT)に移行、しばらくすると心房細動になっていました。
 しんどくてたまりません。橋間さんにお願いしてホルター心電図(24時間心電図)を装着しました。帰って休みたいと思いましたが、橋間さんに「せっかくホルターを装着したのですから普段の生活をしてくださいね」と優しく言われ、そのまま病院で働き、異業種交流の飲み会にも参加しました。
 15時30分、めまいを感じました。ちょうど事務所に居た時でした。ここで倒れたら頭部打撲、外傷性のくも膜下出血か急性硬膜外出血。心肺停止になると、尿失禁と便失禁は免れません。それを中越さんたちに見られるのかと思うと、さらに気が遠くなりました。
 風呂に2日間も入れなかった過酷な東北出張のあと、ホルター心電図の解析結果が出ました。めまいが生じた時の心拍数は190回/分、これが4時間続いていました。徐脈の時は36回/分。観念して、よつば循環器科を受診しました。全く異常がありませんでした。
 原因は寝不足だったのではないかと思いました。特養ひろたで看取りの患者さんがいました。水分も取れてないとのことで、いつ電話がかかってくるかとドキドキして眠れません。小規模多機能あったかでは膵癌末期のおばあちゃんが夜中に吐血後亡くなり、往診中の患者さんも夜中に眠るようにして亡くなり、砥部病院でも夜中に患者さんが亡くなり、梅本の里でも胃癌末期の患者さんが明け方に亡くなり、ほとんど眠れない一週間を過ごしていました。
 加えて「片思い」がありました。総師長の師匠である高橋久恵先生に、毎日To-beの施設長をお願いするためのラブレターを毎日書き速達で出しました。7通目でやっと「お引き受けします」というお返事をいただきました。お礼の電話をしたとき「私は厳しくいくわよ。先生はタバコをおやめなさい」と言われました。
 「片思い」がやっとみのり、今私の心臓は落ち着いています。
平成27年11月24日

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